決勝ラウンドの進出が決まった。
しかし、格下で経験不足の「ドミニカ」にフルセットの末
の辛勝で、やっとの進出を大逆転勝利などと喜ぶなど全く
理解出来ない。逆に大苦戦を猛省するべきだ。
ブラジル・イタリアにはストレートの完敗という結果も
予想通りの順当な結果に過ぎない。
FIVBは「日本が決勝にいけると想定しておらず、
「ブラジル」と「イタリア」の分しか飛行機の手配をして
いなかった」という。これが現在の日本に対する評価で
あり、国際バレー界での位置付けだと思ってほしい。
上位国相手には全く歯が立たないという厳しい現実を
直視して、目先の勝利よりも、中長期的な視点に立って
強化を進める必要があるのだ。
日本は国際大会の経験豊富な百戦錬磨のベテラン揃い
のチームだ。現在・27&28歳の選手に求められるのは
経験値を高めるのではなく、コンディショニングである。
フィジカルとメンタル両面での≪調整≫と≪維持≫だ。
経験値を高める必要があるのは、19〜22歳の若手
選手達である。今大会で素質のある若手をベンチ要員に
せずに実戦で起用したのは、≪北京五輪以後≫に必ず
成果として現れてくるだろう。
特に【荒木】と【木村】はアタッカーとして大きく
成長したが、木村に必要な経験値はアタッカーではなく
セッターとしての経験なのだ。その点に関しては、
今大会は失敗と評価する。なぜか?
若手に経験を積ませる為の采配で負けたならば、
未来に希望を持たせる意味で失敗ではないが、
ベテランを重視して勝ちに行って負けた場合は、
未来に残すものが無いから二重の失敗なのだ。
セッターは経験が物をいうポジションだ。
毎回【竹下】ばかりでは、若手が育たない。
そのツケを北京五輪後に払う運命が待っている。
もし、竹下が明日、負傷して試合に出場できない
事態になったらどうするか?
セッターは【木村】【高橋翠】よりも【板橋】の
方が実績と安定性があって計算できるはずだ。
なぜならば、経験値がまったく違うからだ。
【板橋】を大会に帯同させてるのは、そういう意味
があるんだよ。
この岡山大会でプラス要因を評価するとしたら、
ブラジル戦の第3セットで【石川】をフル出場させた
事と【高橋翠】にも機会を与えた事を評価したい。
おそらく決勝ラウンドでは、日本は上位国の
単なる引き立て役になる可能性が高い。
しかし、セットを奪うチャンスは予選ラウンドよりも
高くなると思う。
なぜなら、実力で劣る日本相手にはメンバーを落とす
とか、全力で向かってこないかも知れないからだ。
戦力比較は相対的な物なので、そういった場合は、
必ずしも実力どおりの結果になるとは限らないから、
油断した相手に一泡吹かせる事も可能だ。
そういう可能性に期待するという意味では、
予選ラウンドよりも面白いかも知れないな。

